论文

一个亚洲主义者的困境

摘要

中島端が著した『支那分割の運命』は20世紀の初頭頃、日中両国で物議が醸された話題作であった。この本において、中島端は近代中国が遭わされた分割の必然性を豊富な史料を援用しながら分析したうえで、日中間の連帯を強く主張している。彼のこうした主張は当時日本で蔓延ったいわゆる「アジア主義」に通底していることは言を俟たない。それによって、彼のアジア主義者というステータスも大きく浮上させてきたのである。しかし、中島端は専ら「同文同種」という立場に立ってそのアジア主義を唱えたのである。彼のところでは、それぞれの民族性や独立性が無視され、ユートピアのような色彩が極めて濃厚である。ただでさえナショナリズムに罅を走らせたそのアジア主義は結局、行き詰まり、アナクロになってしまう。その破産は後年の「大東亜共栄圏」などによって裏付けられたのである。

作者

郭勇 ,文学博士,上海师范大学外国语学院教授。主要研究领域:日本文学、中日比较文学。

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